カイネア大陸には、
独自の文化を確立している国家が多数ある。
以下は、代表的な国家の詳細である。

『ティレーネ王国』『エルク教国』『スタキア連合王国』『ベイヤード帝国』
『ウィンゼル帝国』『ゼノン選帝国連邦』『レアーナ公国』『チェイン公国』
『セレン公国』『リディア王国』『東方国家連合』『ランラック共和国』『リアン公国』
『エルフ極地』『テロメア王国』『カルナカルタ神官国』『終矢魔教国』

ティレーネ王国
政治形態 絶対君主制(女王議決権有り)
国家元首 ケイオス・ウル・ティレーネ国王
首都 城砦王都・ティレーネ
宗教 エルク聖教
男女の比率 男・3:女・7
主要産業 製糸&洋裁産業
魔法力 ☆☆☆☆
経済力 ☆☆☆
軍事力 ☆☆☆

カイネア大陸北部に位置する小国。
美しい自然と、豊富な資源に恵まれた王国であるが、
その為に、過去幾度となく戦乱にも巻き込まれていた。
現在は、魔法騎士団により平和は保たれているが、
北方にある<テロメア王国>との
小競り合いが続いている為、<赤>騎士団が、
北の国境を封鎖し、警備を強化している。
主要産業は製糸産業で、
女性物の衣類や下着などに定評がある。
国家元首は男性の国王であるが、
他のエルク教圏国同様、女王・王女による、
国王権の議決権が保持されている。

【エルク教国】
政治形態 教皇制(原則、女性のみ)
国家元首 プレメキア・ウィン・エルク教皇
首都 聖都・エルク
宗教 エルク聖教
男女の比率 男・0:女・10
主要産業 宗教・精錬業
魔法力 ☆☆☆☆☆
経済力 ☆☆☆☆
軍事力

<彼方の神々>
を崇拝する宗教国家で、
教国自体が、エルク聖教の聖地の上にある。
主にエルク聖教を信仰する国家は、
スタキア・ティレーネ・ウィンゼル・セレンで、
実に、カイネア大陸の60%を占めている。
教国には、<生殖獣>討伐の為の軍隊が有り、
一般に、エルク神官騎士団と呼ばれている。
教団組織内の序列としては、
教皇→枢機卿→司教→司祭→神官長
→遠征神官→神官→修道長→修道士の順。
主要産業は金などの精錬業で、
その精錬技術と、周辺国からの寄付金で、
高水準の経済力を保っている。
また、魔法力が非常に強大なのは、
教皇であるプレメキアの力による物が大きい。

【スタキア連合王国】
政治形態 絶対君主制(女王議決権有り)
国家元首 ソフィア・ミル・スタキアン王妃
首都 王都・スタキアン
宗教 エルク聖教
男女の比率 男・4:女・6
主要産業 輸送業・軍需産業
魔法力 ☆☆☆☆
経済力 ☆☆☆
軍事力 ☆☆☆☆

竜騎兵などの空軍力を使って、
凄まじい勢いで、支配地域を拡大している軍事大国。
過去には、ティレーネ王国にも侵攻しようしたが、
南方の軍事大国、ベイヤード皇帝領と対立している為、
戦線の拡大を懸念して、ティレーネ侵攻は断念。
ルーディン公国の一件もあり、
現在ティレーネ王国とは、
相互不可侵条約が締結されている。
主要産業はドラゴンなどを利用した
輸送業であるが、軍事利用の方が多い為、
決して経済的に豊かという訳では無い。
北方の大国<テロメア王国>との折り合いも悪く、
国境沿いでは紛争が絶えないでいる。
また国王が原因不明の病気により、
昏睡状態となっている為、国政は王妃である、
ソフィアが取り仕切っている。

【ベイヤード皇帝領】
政治形態 独裁制
国家元首 ベイヤード・バラヌス皇帝
首都 山岳要塞・ベイヤード
宗教 禁止
男女の比率 男・7:女・3
主要産業 鉄鋼業・軍需産業
魔法力
経済力 ☆☆☆
軍事力 ☆☆☆☆☆

大陸南方を支配する超軍事大国。
豊富な軍備と海軍力を使って、
支配地域を、破竹の勢いで広げていたが、
生殖獣による奇襲を受けて、
南方地域の要衝・クエンニスタが陥落。
この事により、帝国南方は生殖獣が支配し、
ベイヤードは、それに対処しなくてはならなくなる。
大陸北部のエルク教圏とも対立しているが、
現在は停戦状態で、生殖獣との戦いに力を入れている。
主要産業は鉄鋼業だが、軍需部門と統合し、
現在は経済力よりも軍事力を増強している。
超が付くほどの独裁国家だが、
皇帝であるベイヤードに関しては謎が多く、
数百年以上も生きているとの噂も。

【ウィンゼル帝国】
政治形態 絶対君主制(女王議決権有り)
国家元首 エストリア・アン・ウィンゼル女王
首都 王都・ウィンゼリア
宗教 エルク聖教
男女の比率 男・2:女・8
主要産業 林業・農業
魔法力 ☆☆☆
経済力
軍事力 ☆☆☆☆

ティレーネ王国の東方にあり、国境を接する帝国。
弓術や投石術などの、長距離攻撃技術に秀でた国家で、
その力を使い、領土を飛躍的に拡大したが、
異常なまでの領土的野心を持った皇帝が急逝。
エストリア皇女に皇帝権が移譲された後は、
周辺国への侵攻を停止し、関係改善に取り組む事となる。
エルク教国への街道を有する国家でもあり、
同国への影響力は大きい。
主要産業は林業と農業であったが、
前皇帝の無謀な軍事行動の影響で、
現在は、国力・経済力ともに疲弊しきっている。

【ゼノン選帝国連邦】
政治形態 制限君主制(選帝候制度)
国家元首 クルスク・バン・ゼノンY世皇帝
首都 城砦王都・ゼノン
宗教 一部エルク聖教
男女の比率 男・4:女・6
主要産業 酪農業・採掘業
魔法力 ☆☆
経済力
軍事力

少数民族の国家が集まって出来た連邦国家。
大まかに、5つの国家によって構成されており、
各国家の代表である者が、選帝国会議に選出され、
選帝国連邦の政治を、執り行うものとしている。
また、選帝国会議で元首に選ばれた者だけが、
皇帝名ゼノンを、名乗る事が許されている。
現在は、スタキア連合王国と紛争中であり、
実質、ベイヤード皇帝領の属国となっているが、
寄り合い所帯的な傾向が強い為、
団結力が無く、軍事的にはティレーネ王国よりも下。
主要産業は酪農業と採掘業であるが、
個々の国々で、好き勝手に行っているので、
その生産性や経済性は、非常に乏しい。

【レアーナ公国】
政治形態 独裁制
国家元首 レアーナ・ヘルアデス海賊王
首都 海上都市・レアヌス
宗教 無し
男女の比率 男・8:女・2
主要産業 海洋貿易・海賊行為
魔法力
経済力 ☆☆
軍事力 ☆☆☆☆☆

テアノ海洋を荒らし回った海賊王・レアーナが、
ベイヤード皇帝に爵位を預かり、
半ば強引に建国した海洋軍事国家。
ベイヤード皇帝領とは強固な同盟関係にあり、
軍艦などの海軍力で周辺海洋回廊を掌握し、
独占的な海洋貿易を行っている。
隣国チェイン公国とは、海洋問題で対立中であるが、
チェイン公国の方が劣勢である。
主要産業は海洋貿易とあるが、
実際は海賊行為による略奪が殆どで、
独自の産業などは、持ち合わせてはいない。

【チェイン公国】
政治形態 絶対君主制(原則、男性のみ)
国家元首 チェイン・ハーン国王
首都 王都・ノールドール
宗教 独自宗教(海洋信仰)
男女の比率 男・3:女・7
主要産業 海洋貿易・漁業
魔法力 ☆☆☆
経済力 ☆☆☆
軍事力 ☆☆☆

古くからノ-ルド半島を統治している
由緒正しき海洋国家で、
長年築き上げた航海技術により、
強固な海軍力を持っている。
宿敵とも言える海賊・レアーナと対立中で、
現在も国を挙げて、戦争を続けている。
南国特有の大らかさと開放感があり、
民衆の雰囲気は良い。
主要産業は漁業と海洋貿易で、
主にエルク教圏との取引が多い。
現在は、貿易の主軸だったテアノ海洋が、
レアーナ国によって封鎖されている為、
貿易の方法は大海である、
西ルクソール海を経由して行われている。

【セレン公国】
政治形態 絶対君主制(女王議決権有り)
国家元首 シェイダー・スン・セレン国王
首都 王都・セレン
宗教 エルク聖教
男女の比率 男・4:女・6
主要産業 各種貿易業
魔法力 ☆☆
経済力 ☆☆☆☆☆
軍事力

エルク教国への海洋路を持つ国家で、
敬虔なエルク信者が多く住んでいる。
エルク教圏との海洋貿易を始め、
商業交易などが盛んな国家で、
人の往来などが激しい為、
対立しているリアン公国の国境沿いには、
兵力の大部分を、一年を通じて駐留させている。
主要産業は特には無いが、
商業交易における規制や関税が低い為、
周辺国から商人が良く集まり、
貿易立国として機能している。

【リディア王国】
政治形態 絶対君主制
国家元首 レイジ・カル・リディア国王
首都 円形王都・リディス
宗教 エルク教
男女の比率 男・3:女・7
主要産業 錬金術業・研究業
魔法力 ☆☆☆☆☆
経済力 ☆☆☆☆
軍事力

錬金術に没頭した国王により、
研究機関などが、多く作られた学術国家。
同国には、世界最大の錬金術師組合があり、
錬金術師にとっては、夢のような王国である。
隣国であるセレン公国とは、友好条約も結んでおり、
セレンの商人と、錬金術師たちの結びつきは強い。
主要産業は勿論、錬金術業で、
優秀な錬金術師が多いリディアは、
経済的にも非常に豊かである。

【東方国家連合】
政治形態 絶対君主制(原則、女性のみ)
国家元首 ユウ・フェイリン女帝
首都 安城京
宗教 独自宗教(神秘崇拝)
男女の比率 男・2:女・8
主要産業 畜産業・装飾業
魔法力 ☆☆☆
経済力 ☆☆☆
軍事力 ☆☆☆☆

主に、オリエンタルな国家が集まった
大陸東部にある巨大連合国家。
宗教観から生活様式まで、
ティレーネなどの西洋国家とは、
まったく異なった文化を持っている。
現在はウィンゼル帝国とのみ、
交易を行っており、謎の多い大国と言える。
主要産業は宝石などの装飾業で、
その繊細な技が光る彫刻などは、
他国から絶大な人気を誇っている。

【ランラック共和国】
政治形態 民主共和制
国家元首 ライン・スプレーゼ大統領
首都 大統領府・ランラックライン
宗教 エルク聖教
男女の比率 男・4:女・6
主要産業 工業・軍需産業
魔法力
経済力 ☆☆☆☆
軍事力

民衆による選挙などで、選出された代表が集まり、
国民評議会などによって、国家運営をしている、
カイネアでは珍しい、民主共和制の国家。
非常に自由な国風なのだが、
軍事力や国力なとが非常に低く、
工業技術などを他国へ輸出する事で、
国の運営をしている国家である。
主要産業は上記の通り、工業技術の輸出であり、
リアン公国への武器供給を行っている。

【リアン公国】
政治形態 独裁制
国家元首 ブラン・ゼル・リアンV世国王
首都 要塞王都・リアン
宗教 アズール信仰
男女の比率 男・6:女・4
主要産業 農業・傭兵業
魔法力
経済力 ☆☆☆
軍事力 ☆☆☆☆

ベイヤード皇帝領の属国として、
古くから皇帝領の防衛を行っている軍事国家。
近接するセレン公国とは、激しく対立していたが、
近年では生殖獣対策の為、休戦をしている。
ランラック共和国への影響力も強く、
同国からの技術提供を見返りに、
安全保障条約などを締結している。
主要産業は農業の他に、傭兵業などもあり、
優秀な傭兵騎士などが、多く居る事で有名である。

【エルフ極地(エルフヘルム)】
政治形態 女王制
国家元首 シトレーゼ・リーベルハイム女王
首都 城塞都市・ヨデルハイム
宗教 女神崇拝
男女の比率 男・1:女・9
主要産業 調合術・薬品精製
魔法力 ☆☆☆☆☆
経済力
軍事力 ☆☆☆

カイネア大陸南西に浮かぶ巨大島・ヘイゼアに、
強大な魔力で外界から隔絶された、エルフ族だけの国。
その円形の領土の中央には、スタキア王国に匹敵する程の、
壮麗な城塞都市が築かれている。
文化水準も高く、教養もあるエルフ族だが、
不老長寿と長年の鎖国政策の影響で、
非常に排他的な物の考え方をしている。
主要産業は調合術で、エルフ族の作る薬は、
非常に優れている為、人間たちにも重宝されている。
エルフ極地内での争いは皆無に等しいが、
ヘイゼア島に住む亜人種と折り合いが悪く、
散発的な小競り合いが続いている。
王宮は封印蓋と呼ばれる構造物の上に築かれており、
これを死守するのがエルフ族の使命である。
エルフ族には男性という種がいない為、
男女比率にある男の割合は、
エルフ極地に滞在している人間の男の数である。

【テロメア王国】
政治形態 絶対君主制(女王議決権有り)
国家元首 レイラ・テス・テロメアーナ女王
首都 王都・テロメアーナ
宗教 エルク聖教
男女の比率 男・3:女・7
主要産業 化粧品調合・宝石業
魔法力 ☆☆☆☆
経済力 ☆☆☆☆☆
軍事力 ☆☆☆☆☆

カイネア大陸北方を古くから支配する超大国。
潤沢な資金と軍事力で領土を拡大している軍事国家であるが、
近年はスタキアとティレーネの連合軍の前に、
足踏みを続けている状態であり、
両国を駆逐する為の決め手を模索している。
テロメア王国の化粧品や宝石は諸外国の貴族たちに人気が有り、
それがそのまま、この国の主産業となっている。
また、王国の領土内には、古の聖地と呼ばれている
「ミストラル盆地」が存在している。

【カルナカルタ神官国】
政治形態 絶対君主制(原則、女性のみ)
国家元首 アレクシア・リム・ルナクス王女
首都 聖王都・カルナカルタ
宗教 エルク聖教
男女の比率 男・1:女・9
主要産業 鉱石採掘・縫製業
魔法力 ☆☆☆☆☆
経済力 ☆☆
軍事力

カイネア大陸南方に位置する巨大国家であるが、
その国土の大部分は砂漠化した不毛の大地であり、
国民の多くは水源のある地域に集まって住んでいる。
国家としての基盤が非常に脆弱なカルナカルタであるが、
元々、この国は三聖女の一人「呼び水の聖女」を、
守護する神官たちが集まって、建国した国家である為、
その連帯力は強固の一言に尽きる。
主産業は鉱物の採掘と絨毯などの縫製技術であるが、
聖女を守護する事に重きをおいている為、
その経済水準は決して高くは無い。

【終矢魔教国】
政治形態 制限君主制(議会制)
国家元首 久弥神楽・女王
首都 終矢魔神宮
宗教 独自宗教(神秘崇拝)
男女の比率 男・5:女・5
主要産業 漁業・農業・占い
魔法力 ☆☆☆
経済力 ☆☆
軍事力 ☆☆☆

東方国家連合の東側にある小さな島国。
独自の宗教、独自の世界観を作り上げている神秘国家で、
その行政の大部分が、女王による予知で決定されるという、
世にも奇妙な神秘国家である。
建国以来、予知の力で繁栄を享受して来た終矢魔教国であったが、
現在では女王である神楽の能力が低いのか、
予知はことごとく外れ、国内は混乱の極みに達している。
噂では宰相による叛乱も伝えられており、
終矢魔教国の未来は暗澹たる闇に包まれている。
終矢魔教国の主産業は漁業、農業の他に占いなども有り、
教国出身の占い師などは大陸中で重宝されている。