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【亜人種】

オーク・ゴブリン・トロルなどの、
独自の文化を形成している半獣人たちの総称。
亜人たちは人語を話すことが出来るが、
短絡的で野蛮な性格の為、人間との相性は悪く、
様々な理由から、いざこざが絶えないでいる。
亜人種は生殖獣と比べると全体的に能力が低く、
魔法耐性も全くと言っていいほど無いのだが、
そのズル賢い性格を考慮すると、
生殖獣よりも油断ならない存在と言える。
生殖獣と同じように人間の女性を陵辱して繁殖する為、
亜人種に対する人間たちの不信感は強い。

【アゼル砦】

ティレーネ王国北部の、国境地帯にある砦。
アゼル丘陵という名の、丘の上にあり、
北部から侵攻してきている生殖獣を、
警戒している最前線である。


【エルク聖教】 

神界の女神たちを崇拝している宗教で、
カイネア大陸で最も信仰されている宗教である。
女性に強大な魔力を与えた女神たちに感謝し、
神への忠誠・他者への慈しみ・禁欲を教義としている。
エルク聖教の中で最もタブーとされている事は、
淫らな行いであり、例え夫婦であっても、
その性交は情欲に流されてはいけないとされている。
エルク聖教の聖職者になれるのは、基本的に女性だけで、
一度神の門を潜り抜けた女性は、
生涯処女である事が求められている。

【エルクの実】

エルク教国の女性たちが、
幼少時から与えられる特殊な木の実の呼称。
この実を食べ続ける事により、
女性の乳房はたわわに成長し、
妊娠をしなくとも、母乳を出せるようになる。
基本的にすべての修道女、神官が、
この実を幼い頃から摂取しており、
貧しい人々に母乳を提供するという
慈善事業には、不可欠な物となっている。

【エルフ】 

エルフ極地に住む女性だけの種族。
その姿は、耳が長く尖がっている事を除けば、
普通の人間と大差が無いように思えるが、
実際は人の数十倍も長寿であり、
精霊術にも長けている。
エルフは個人差も有るが、
成長期の終了と共に、細胞の活動が鈍化し、
老化現象も、極端に遅くなる事が分かっている。
その為、エルフ族は数百年以上も、
若々しい肉体を保つ事が出来るが、
長寿の反動か、どこか浮世離れした者が多く、
社会的にも排他的な傾向が強い。

【エルフ極地】 

エルフ族だけが生きていられるという特別な地域。
同地は神界戦役時に女神によって作られた、
地上でも最大規模の聖地でもある。
その為に、この地を守るエルフ族は、
他の種族の進入を厳しく制限しており、
極地内に入ることが出来るのは、
エルフ族の女王に、許可された者だけとなっている。
エルフ族には男性が存在していない為、
定期的に人間の男を選んでは、
交配の為に同地へと招待しているようだ。

【遠征神官】

大陸中を回り、布教活動を行う神官。
布教と言っても、ただ教義を教えるだけでは無く、
治癒系の魔術を使い、医者の代行などもしている。
遠征神官になるだけでも、豊富な経験が必要であり、
選ばれた神官は、かなり階級の高い神官と言える。

【ヴァルキリー】

神界を護る武装した女神たちの総称。
神界を統べる女神長の指示に従い、
地上界を侵食している生殖獣の討伐も行っているが、
彼女たちは下級神や天使という訳ではなく、
一人一人が立派な女神である。
その為、その戦闘能力は、
神だけに神がかり的に強い。

【オーク】 

獰猛な獣人族で性格は非常に好戦的。
筋肉質な巨躯を持ち、
その力は人間の力を遥かに上回る。
征服欲が強く、気の強い女性を屈服させる事に、
最大の悦びを得ているが、
その反面、極度に飽きっぽく、
一人の女性に固執し続ける事は少ない。
エルフ族とは昔から折り合いが悪く、
頻繁に小競り合いを繰り返しているが、
基本的にはエルフ族の方が優勢である。



【カイネア大陸】

ディープシリーズの舞台である大陸。
複数の国家が乱立し、対立などをしているが、
近年、生殖獣なる魔物による勢力が、
北と南から拡がりを見せ始めている為、
人間側は、予断を許さぬ状態となってきている。
男女の比率としては、圧倒的に女性が多く、
社会への女性の浸透率は、極めて高い。

【傀儡国王】

女王議決権でも分かる通り、
エルク教圏内での男性王には、
国王としての権限は無いに等しい。
その為、民衆からは傀儡国王と渾名され、
その地位を軽んじて見られる事が多いが、
実際は大きく異なる。
男性国王の最大の役割とは、
女王を護る事に有り、国家の中でも、
最も勇猛果敢と称えられる騎士のみが、
男性国王と成り得たのである。
その証拠に、女王を護る最後の砦は、
女王騎士団と呼ばれる、
王、自らを団長とした、騎士団なのである。

【彼方の神々】

エルク聖教など、地上に住まう人々が、
漠然と意識している神々の総称。
ミストラル絶対境界線の向こう側に居る事から、
彼方の神々と呼ばれている。
神々の中には、人に仇なす生殖獣を駆逐する為、
神軍を組織している者もいる。
人類と同じく、圧倒的に女神が多かったが、
現在の女神長の政策により、
男性神は駆逐され、現在は女神だけである。

【貴族】 

各王国には貴族と呼ばれる特権階級の者たちが居る。
これらの貴族は国王より、王国内の領土を預かり、
執政や経済活動を統括する、役職に着いている。
ティレーネでは、レスフィーナの生家であるヘリエルン家、
クラインが当主を務めるサーディアン家、
その他に、レンボルク・アントワープ・テイラーという、
5つの貴族により、王制が支えられている。
ちなみに貴族たちの領土は信託領と呼び、
王都を含めた王族たちの領土を、直轄領と呼ぶ。

【貴族の女性たち】 

普通、貴族の家に生まれた女性たちは、
王宮へと上がり、王妃や王女の侍女を勤めたり、
宮廷内の事務職などを行う女官として、
自身の婚礼まで、働くことが通例とされている。
クラインとレスフィーナは貴族の令嬢であるが、
ヘリエルン&サーディアンの両家は、
古くから武門の家柄であり、
代々、騎士の役職を拝命する事が、
伝統とされているのである。

【騎士修学院】

騎士を目指す者が、必ず通わなくてはならない
国家間を超越した騎士養成所。
この場で、戦略、戦術、剣技、魔術、騎馬、
などの技術を、会得しなくてはならない。
卒業を許された者だけが、騎士の称号を与えられ、
正式に騎士を名乗る事が出来る。

【近衛騎士団】

ティレーネ王国、魔法騎士団の、
金の称号を冠する、王国最高の騎士団。
主に、王族の警護をするのが役目で、
<ルーディン殲滅の変>以降は、
セティリス姫の警護に、力を入れている。
部隊構成は、近衛騎兵・近衛歩兵・近衛魔術兵と、
近衛騎士団独自の配置となっている。
隊長は、最強の魔法騎士・クラインである。

【ゴブリン】 

長い耳と大きな鼻が印象的な獣人族。
オーク族とは対照的に思慮深い種族であり、
決して好戦的な種族では無い。
しかし、基本的にはずる賢い性格である為、
やはり人間との相性は良くは無い。
人間の女性を性奴隷とする事を好み、
一度奴隷にした女性は、
一族全員で徹底的に弄ぶ事を常とする。
知能が高い為、交渉次第では女性を解放する事も有り、
一部では奴隷商人として、
人間界を行き来している者もいる。



【女王議決権】

女性優位主義が掲げられている、
エルク教圏の王国では、男性が国王の場合に限り、
王族の女性による、特別裁量権が与えられている。
それが女王議決権と言う物で、
例え元首たる国王が決定した事柄でも、
女王(王女含む)の同意が無ければ、
意味を持たないという、厳しい戒律である。
国家元首が女性の場合は、
初めから全ての権限が女王に託されている。

【処女騎士団】 

エルク神官騎士団の俗称。
本来、騎士を目指す女性は、
騎士修学院に入ると同時に、
鞘に収められた聖剣で、
処女膜を剥離させるのが慣例であるが、
神官騎士の場合は聖職者である為、
処女膜の剥離は行われない。
その為、こういった俗称で呼ばれる事も、
少なくないのである。

【神界戦役】 

神界戦役とは、地上世界の管理者という職責を忘れ、
享楽に耽るようになった男性神を、
一部の女性神が咎めたことによって、
始まってしまった大規模な戦争の呼び名である。
両陣営の神々は己の手駒として、
特殊な人間や亜人種などを創造し、
神界の覇権を争い、激しく凄惨な戦いを繰り広げた。
当初、戦争は長期化すると思われていたが、
女性神の力を軽んじていた男性神側の油断も有り、
呆気ないほど簡単に女性神側の勝利に終わる。
終戦後、男性神は神界から駆逐され、
両陣営の神々が作り上げた人間や亜人種たちも、
地上界へと送り返されたのだが、
女神側に協力したエルフや人間の女性たちには、
勝利の恩賞として強大な魔力が与えられ、
今日の女性優位の世界を作り上げる要因ともなった。
逆に男性神に作り上げられた亜人種や男性たちには、
魔法抵抗力の弱体化と、魔力没収という、
極端なペナルティが科せられたのである。

【神官騎士団】

エルク聖教が生殖獣討伐の為に結成した、
武装した神官たちによる騎士団。
エルクの鉄槌と呼ばれる、巨大なハンマーを手に、
各地に散らばる、凶悪な生殖獣たちを、粉砕している。
隊長は、イレース・ディン・エルク神官長。

【スルド事変】

スタキア連合王国の王妃・ソフィアが、
エルク教国へと向かう途中で遭難し、
地底に眠るスルド遺跡群で生殖獣の群れに、
陵辱された事件の事を言う。
結果的には、ソフィアは救い出されたが、
この事件をきっかけにして、
生殖獣による大攻勢が展開される事となる。

【生殖獣@】

複数の生殖器官を持った、異形の者達の総称。
非常に獰猛で、危険な生物なのだが、
その欲求のほとんどが、性欲、生殖欲で、
若い女性ばかりを襲っては、強姦して、
その生殖欲を満たしている。
性欲の対象となるのは、肉体年齢で、
10歳〜40歳くらいまでの女性で、
女性であれば、神々とて例外なく陵辱する。
思考力も有り、知能自体も確認されているが、
まったく協調性が無い為、文明自体は持っていない。
主にロストフィールドという地域に生息し、
徐々に、その支配地域を拡大してきている。

【生殖獣A】

当初は協調性が無いと思われていた
生殖獣であったが、スルド事変の頃から、
徐々に組織的に統率されつつあり、
現在では群れで行動する事が多くなってきている。
生殖獣はセックスを行う事によって、
相手の女性の魔力を吸収する事が可能であり、
たくさんの女性を陵辱した生殖獣は、
訓練された神官戦士でさえ、
一人で倒すのは難しいとされている。
また生殖獣が放つ精液や体液などには、
超強力な催淫作用が含まれており、
どんなに貞淑な女性であっても、
その肉欲からは逃れる事は出来ないという。

【生殖行為】

生殖獣の生殖行為については、
数種類のパターンが確認されている。
大まかに、胎内受精、胎内排卵、媒体受精の、
三種類に分類されるが、

胎内受精の場合は人間と同様に、
人間の卵子に精子を掛け合わせる事で、
受精を行うという物である。
生殖獣の妊娠期間については、
人間と比べると、遥かに短期間であり、
受精から一週間ほどで、幼体と呼ばれる、
生殖獣の胎児が産道を通って、
産まれる事が確認されている。
この生殖様式は主に、
人型形態の生殖獣に、多く見受けられる。

胎内排卵は、女性の子宮内に、
生殖獣の卵を産み付ける物で、
一回の生殖行為で、
10〜30程の妊娠が可能とされている。
非常に大量の妊娠率と思われるが、
実際には、体外へ放出される期間が早い為、
殆どの卵は、外へ出た途端に死滅してしまう。
この生殖様式は主に、
昆虫形態などの生殖獣に、多く見受けられる。

媒体受精は、女性の子宮内に、
大量の精子を流し込む事で、
その女性の体内に、
精子自体を溶け込ませるという、
生殖獣独自の、生殖方法である。
この受精の場合、女性の身体的には、
目立った変化は無いが、
排尿行為を行った時などに、
体内に溶け込んだ生殖獣の精子が、
尿と一緒に体外に放出され、
生殖獣の精子は、
地表の栄養分などを吸収して、
急激な成長を始めるのである。
この生殖様式は主に、
植物形態などの生殖獣に、多く見受けられ、
ティアグレン・グローハイムによる、
高等魔術研究Z-14818 (※DeepForestの事)
で、登場した生殖獣も、
これと同様の生殖行為を行っていた。

最後に、いずれの生殖行為でも、
受胎する事になる女性の体には、
生命の危険性は無く、人間よりかは、
安全な生殖行為と言える。

【聖都】

エルク教国の聖地であり首都でもある
城砦都市の事を聖都と言う。
この都市には教皇を始め、
数々の聖職者やエルク信者が住んでいるが、
聖都を包み込んでいる結界の為に、
市民たちの生殖獣に対する、
関心や警戒心は非常に希薄である。
その証拠に、本来は生殖獣対策の為に、
普段から付けていなくてはならない、
貞操防御魔法の使用率は低く、
聖都から外に出る用事が無い限り、
教皇ですら貞操防御魔法を、
己の体に使用する事は無いらしい。

【精霊】

精霊は、カイネア大陸の自然界に多く存在する、
可視または不可視生命体であり、
エルフ族が使う精霊術によって、
人の世界へと具現化する種族である。
その種類は多彩で、人の形をした者から、
砂や植物、水といった者まで、多くが存在している。
精霊の存在意義自体は、未だに定かでは無いが、
一般的に自然環境を守る為に、いると思われている。

【精霊術】

エルフだけが使える、特殊な魔術。
大地に存在する精霊と契約を交わし、
その力を、自在に使う事が出来る力。
契約なので当然、代償という物が発生するが、
精霊によって、各々異なるものなので、
契約には、充分な注意が必要とされている。

【属国】 

スタキア連合王国などの巨大国家では、
テスデン王国のような弱小王国を、
支配下に置いている事が多い。
これを属国と呼ぶ。
属国となった王国では、下記のように制度が改変される。

・国王・王族関係者は宗主国の貴族同等とされる。
・属国内の貴族は宗主国の貴族より下等とされる。
・外交及び全ての軍事的権限は宗主国へと一任される。
・属国軍の指揮権は宗主国から派遣される将軍へと委譲される。
・通貨及び宗教などは宗主国と同じとする。
・宗主国は属国の安全保障の為には全力を尽くす義務が有る。
・属国は宗主国の許諾が無い限りは独立を宣言する事は出来ない。




【ダークエルフ】 

はぐれエルフとは違い、禁呪を犯し、
エルフ極地を追放された者たちを、こう呼ぶ。
ダークエルフは、その殆どが魔導に手を染め、
人間社会でも悪逆の限りを尽くす傾向がある。
その為、お尋ね者として、
騎士団などに、追われている者も少なくない。

【男子徴兵法】 

ティレーネを始めとするエルク教圏の国々では、
男子が生まれると原則として10歳で、
国家に属する兵役学校へと徴兵される。
その徴兵期間は役5年で、
成人として認められる15歳になると、
王立軍への編入が行われ、
各騎士団の兵員として登録されるのである。
この際、兵士としてあまり素質が無かった物は、
除隊扱いとされ、浪人になったり、
普通の商人へと転職するのである。

【貞操防御魔法】

主に聖職者たちが用いている、
対姦通用の防御魔法。
自分が着用している下着に極小の結界を形成し、
ペニスや触手などの侵入を防止する効果が有る。
しかし貞操防御の魔法は完全では無く、
自分よりも強い魔力を持つ者や、
一度でも聖職者と性交した者には、
その効果が発揮されないという弱点がある。
また魔法自体も掛ける事が難しく、
エルク聖職者の中でも、
この魔法をしっかりと使用している者は、
直接生殖獣と戦わなくてはならない神官戦士や、
遠征神官たちだけと言われている。

【ティレーネ王国、魔法騎士団】

金(近衛)・銀・赤・青・紫・緑で構成される、
ティレーネ王国の主力部隊である。
主に国内の内紛や、
国境問題に対処する為にあり、
六つの騎士団が、一堂に会する事はあまり無い。
全指揮権は、元首たる国王が保持しているが、
基本的な部隊運用は、
各騎士団の隊長たちによって開かれる、
円卓会議の場で、決定されている。

【テスデン王国】

スタキア連合王国内に属している小さな王国。
元々は独立した王国だったのだが、
ルーディン公国と国境を接していた為に、
自国の領土を侵犯される事が頻発し、
長きに渡って公国と紛争状態が続いていた。
しかし、国力が少なかったテスデン王国は、
自国のみでの防衛に限界を感じ、
軍事大国であったスタキア連合王国の、
庇護を受ける事を決断する。
スタキア王国の属国となってからは、
ルーディン公国との争いも無くなったが、
自国の騎士団が連合騎士団へと編入されてしまった事により、
王都の防衛力は極端に弱体化してしまっている。

【テラード要塞】

アゼル砦の後方にある、
ティレーネ王国の、大規模国境防衛用要塞。
<赤>魔法騎士団が、常に駐留しており、
ロストフィールドの拡大を防ぐ為に、
日夜警戒を続けている。
テラード要塞の周辺には、
北部からの避難民などによって、街が形作られており、
昨今では、城塞都市の様相を呈してきている。

【ドラゴン】

カイネア大陸では、
数種のドラゴンが確認されている。
獰猛なレッドドラゴン。
水辺に生息するアクアドラゴン。
金色に輝くゴールドドラゴンなどだ。
その中でもグリーンドラゴンは大人しく、
比較的、人との交流も可能な為、
スタキア王国では部隊としての、
運用も行われている。
ただドラゴンを操るには、
それなりの資質が必要とされている。



【妊娠】 

生殖獣や亜人種たちには、
基本的にメスの役割を持つ者が居らず、
彼らは自らの種族の繁殖の為に、
人間の女性を襲ってはその身体を身篭らせていた。
元々、圧倒的に女性の出生率が高いこの世界だが、
異種間との性交では、微妙にその出生率が異なってくる。

まずは人間の男性との性交により妊娠した場合だが、
産まれて来る子供の男女比は、女が約8割に達している。
妊娠の成功率は男性の精子や女性の卵子の状態によって、
大きく変動する。又、エルフ族は、エルフ女王による、
「祝福」を受けない場合、ほぼ妊娠しない。
男女共に生殖機能に問題が無い場合は、
人間同士の妊娠成功率は、ほぼ100%と高い。
基本的な妊娠期間は6ヶ月〜7ヶ月くらいとなっている。

続いて亜人種との性交。
この場合の出生率は約6割がオスが産まれるが、
残りの40%は女性であり、女で生まれてきた場合には、
その姿は母親の外見を受け継ぐ事となる。
妊娠の成功率はあまり高くなく、30%ほどである。
亜人種との性交の場合、受精が成功したとしても、
細胞分裂が起こらず、そのまま死滅する場合が多い。
基本的な妊娠期間は1ヶ月くらいで、かなり早い。

最後に生殖獣との性交。
この場合の出生率は約9割が生殖獣が産まれるが、
残りの1割の確率で稀に女性が生まれる場合もある。
女児の場合は亜人種の時と同じように、
その姿は母親の遺伝子が色濃く反映される。
妊娠の成功率は極めて高く、女性が妊娠できる肉体ならば、
100%で妊娠してしまう事になる。
これは女神、エルフ族とて例外では無い。
基本的な妊娠期間も、生殖獣の場合は極めて異質であり、
子宮内の幼体が出産をコントロールしており、
最短では一日、長ければ何年でも、
女性を妊娠状態にする事が可能である。

基本的に人間との間に生まれた女性には魔力が宿るが、
亜人種とのハーフとなった女性には魔力が宿らず、
その逆に生殖獣とのハーフとなった女性の場合は、
非常に強力な魔力を宿す事が確認されている。

【ノールド半島】 

カイネア大陸の西南に突き出ている半島の名称で、
古くから、海洋国家であるチェイン公国が治めている。
亜熱帯気候の地域でもあり、
非常に南国色が豊かな土地柄で有るが、
現在はベイヤード帝国軍の侵攻に遭い、
戦火が絶えないでいる。



【はぐれエルフ】

エルフ極地を離れて、
人間社会で生活しているエルフ。
その人数は意外に多く、
エルフ族の特徴である長命を利用して、
王室お抱えの学者になったり
錬金術師になっている者もいる。
原則、極地から離反した者は、
女王の許しが無い限り、
極地には立ち入れなくなっている。

【翡翠の杯】

満15歳を迎えた少女に与えられる
神々の祝福を受けた杯。
これを賜る事により、少女は成人した事になり、
大人としての扱いを受ける事になる。
男性の場合は、花崗岩の杯が与えられる。

【フロストブラッド】 

亜人種たちの突然変異種の総称で、
極度に獣化し、理性を失った彼らは、
魔法騎士団でも倒すことが困難とされている。
その為、過去にフロストブラッドが発生した事象では、
神界からヴァルキリーが降臨し、
フロストブラッド討伐を行っている。
尚、フロストブラッドの正体は、神界戦役時に、
男性神側が投入した生物兵器であり、
一部の個体には理性や知能も備わっていたという。

【ヘイゼア島】 

カイネア大陸の南西、ルクソール海上に浮かぶ巨大な島で、
主にオークたちが多く生息している島である。
ベイヤード帝国やチェイン公国などの植民地も有るが、
島の大半はオークたちの支配下に置かれており、
今も人間とオークとの間に争いが絶えない地域でもある。
島の南側にはエルフ極地と呼ばれる円形の島があるが、
エルフ族によって築かれた結界の影響で、
人間やオークたちはエルフ極地に近付けないでいる。

【ベイヤード帝国】 

強大な力を持ったベイヤードという男によって、
作り上げられた独裁国家で有り、超強力な軍事大国。
魔力を必要としない国家運営を掲げており、
精錬技術や格闘技、暗殺術などに特化した国家である。
ベイヤード帝国は完璧な実力主義国家であり、
力さえ有れば人種や性別に関係無く、
名声や権力を手に入れられる仕組みとなっている。
その為、帝国内には無法者や亜人種たちが多く居住している。
ちなみに帝国内では、一切の宗教が禁止されており、
皇帝崇拝こそが絶対とされている。

【ベルヌ-Verne】

カイネア大陸内で流通されている統一通貨。
それがベルヌである。
日常生活では「ver」や「v」と省略されて、
使われる事が多い。
1ベルヌは約10円程度である。



【魔法力(魔術)】

この世界の女性が、生まれ持っている力で、
鍛錬により、より強力な魔術が可能となる。
攻撃系から防御、召喚、治癒と、様々な種類がある。
稀に、男性でも魔法を使える事があるが、
基本的には、女性だけに与えられた力である。

【ミストラル絶対境界線】

人間の住む世界と、神々の世界を分け隔てる境界線。
この境界線を越えた所が、神々の世界である。
人間は、絶対境界線を超える事が出来ないが、
神は自由に行き来する事が出来る。
エルク聖教が信仰する神々も、
この境界線の向こう側に居るとされている。

【女神長】


神界の女神たちを代表する偉大なる女神で、
神界の執政の全てを司っている。
現在の女神長は、淫らな行いを好む男性神を疎み、
全ての男性神を神界から駆逐させた張本人であり、
今も異性の存在を認めてはいない。
その為、神界では既に何百年もの間、
女性しかいない、女の楽園と化してしまっている。

【モンスター】 

生殖獣が出現する以前からカイネア大陸には、
人々の生活を脅かすモンスターたちがいた。
彼らはゴブリン、オーク、コボルト、トロルと言った、
亜人種たちで、群れで行動しては、
村々を襲っていたのである。
現在では生殖獣と連携して襲ってくる事があり、
人間側にとっては大きな脅威となっている。



【傭兵】

特定の国家に属さないフリーの剣士などの総称。
報酬次第では、どんな任務でも遂行する事から、
多方面から非常に重宝がられている。

【傭兵業組合】

大多数の傭兵が加盟している、世界規模の組合。
仕事の斡旋から、報酬支払い、紛争調停まで、
傭兵業に関するあらゆる事柄を、
円滑に処理する為に作られた機関である。
主に引退した傭兵などが、
組合の職員をしている事が多い。

【ヨギドの風】 

カイネア大陸上空を不規則に流れる、
超強力な気流の事を指す。
嵐にも似た、この気流の中では、
ペガサスやワイバーンすら飛ぶ事が出来ず、
竜騎兵が主力であるスタキアにとっては、
天敵中の天敵といえる存在。
ヨギドの風に左右されずに飛行できるのは、
現状では、グランドドラゴンだけと言われている。



【ルーディン公国】

ティレーネの隣国にあたる小国で、
恐怖政治によって民を苦しめてきた
悪しき軍事国家である。
ティレーネは長年、国境問題などで、
ルーディンと、戦いを繰り返していたが、
西方の軍事大国<スタキア連合王国>の助力を得て、
公主である、ルーディン4世を討ち取る事に成功する。
国家元首の居なくなったルーディンは、
ティレーネとスタキアにより、
分割占領され、国家としての最後を遂げた。
しかし、一部の残党部隊はティレーネ国内において、
反抗活動を繰り返し、遂にセティリス姫を拉致する。
セティリス姫は、男たちによって、
辱めを受ける事になるが、救出に駆けつけた
レスフィーナ騎士団が、これを殲滅。
ルーディン公国の残党は、一人残らず処刑された。

【レスフィーナ騎士団】

ティレーネ王国、魔法騎士団の、
紫の称号を冠する、遊撃騎士団。
主に、機動性を重視した騎士団であり、
有事の際には、遊撃部隊として迅速な行動をとる。
部隊構成は、騎兵・軽装騎兵・軽装竜騎兵の、
スピード重視な配置となっている。
隊長は、レスフィーナ・ヘリエルン魔法騎士長。

【錬金術】

魔術による物質変換法を、総じてこう呼ぶ。
大地にある様々な物質を利用する為、
非常に膨大な変換結果が有り、
望み通りの物質を精製するには、
相当な技術と経験が、必要とされている。
錬金術書は、その精製結果を研究して、
文章にまとめた、教科書的な物である。

【錬金術師組合】

奥の深い錬金術を解明する為に、
錬金術師たちで作った、意見交換組織。
組合は、錬金術の研究から、
錬金術書の刊行、仕事の斡旋と、
様々な業務を行っている。



【ワイバーン】 

竜族の中では、最も下等な生き物で、
思考力に乏しく、戦闘にも向かないが、
その反面、人間でも操ることが可能であり、
物流の手段として使われる事が多い。